ほんしゅ堂のブログ

東京都練馬区にある酒屋の店主ブログです。

竹浪酒造店・七郎兵衛

みなさん、こんにちは。

今日も暑いですねー。

気象庁の予報によると、今年の夏は長そう、、これがあと三ヶ月も続くのかと思うとゾッとします。

そん中、今日は嬉しいニュースを!

今月から、2銘柄を新しく取り扱わせていただくことになりました!

先月、その蔵の両杜氏さんが当店を訪問してくださいましたので、伺った話を含めて紹介いたします!

で、今回は、竹浪酒造店さんの「岩木正宗・七郎兵衛」です。

f:id:honshudo:20170705125146j:plain:w427

当店にいらしてくれたのは、十七代目杜氏の竹浪令晃(よしあき)さんです。

じゅう~、、十七代目って、、凄いですね。

創業は1644年の江戸中期、徳川家光の時代で、青森県で一番古い酒蔵なんです。
(訪問記はこちら

f:id:honshudo:20170705125115j:plain:w427

蔵のある場所は、青森県北津軽郡板柳町岩木山の麓、弘前を少し北に上がった辺りになります。

竹浪さんはサラリーマン経験もありますが、キャリア20年のベテラン杜氏

その竹浪さんが一貫してこだわり、向き合ってきたお米が、青森県産の酒造好適米、華吹雪です。

現在では、新潟、福島、茨城など県外でも広く使われていて、また、埼玉の某蔵でも使われているので、ご存じの方も多いかもしれません。

f:id:honshudo:20170705125229j:plain:w320
純米酒 華吹雪 70% 25BY 1800ml 2100円(税抜)
特別純米原酒 華吹雪 60% 27BY 1800ml 2700円(税抜)
精米歩合、アルコール度数の他、使用酵母が違います。

華吹雪は割れやすい欠点があるため、高精白には向かないそうで、竹浪酒造店さんでは、吟醸系には別の品種を使っています。

県内の蔵の多くが、その華吹雪を使って東北らしい淡麗ですっきりしたお酒を造る中、竹浪さんは同じ米で対極にあるようなお酒を造っており、青森の中では異端と言われているそうです。

f:id:honshudo:20170705133111j:plain:w427

その竹浪さんが目指すお酒について語られているインタビュー記事を紹介します。 「ある意味、温めることで味がふくらむのは、純米酒では当たり前。それだけの酒なら誰にでも造れるでしょう。しかし僕は、冷めても味が崩れない酒を造りたかった。米の良さをそのまま守りながら、温めてよし、冷めてよしなら、日本酒として最高じゃないですか」
(友清哲著「物語で知る日本酒と酒蔵」より抜粋)

そのお酒こそが、竹浪さんが杜氏になってから造った銘柄「七郎兵衛」です。(因みに「七郎兵衛」は、「岩木正宗」と中身は同じですが、直接取引する酒販店にのみ卸される銘柄になります。)

f:id:honshudo:20170705125318j:plain:w320
特別純米生原酒 華吹雪 60% 28BY 1800ml 3000円(税抜)
是非お燗もお試しください。

最近、燗酒と言うと西のお酒が牽引する中にあって、東北の、しかも本州の北端で、「燗酒専心」をスローガンに掲げてるお酒は、それだけでも個性的と言えるでしょう。

ただ、個性的と言っても派手さはなく、江戸時代から脈々と続く伝統の製法を守りながら追求してきた、芯のある深〜い味わいです。

まだ都内では取り扱いの少ないお酒です、是非お試しください。

f:id:honshudo:20170705125355j:plain:w320
★上撰(普通酒)1800ml 1835円(税抜)
当店らしく普通酒もございます。
すでに製造を停止しており、在庫分で終了とのこと。お早めに。

現在「岩木正宗・七郎兵衛」を、当店で一部試飲をしていただくことができます。

それから、当店に竹浪酒造店さんをご紹介してくださいました、吉祥寺の米○(まる)さんでも飲むことができます。

ご興味のある方は、是非、足を運んでくださいねー。

次は、岡山の落酒造場さん「大正の鶴」を紹介します。(つづく

     
☆☆☆ おまけ ☆☆☆ 

「岩木正宗」飲むときゃ、ホーハイ、ホーハイ、ホ!

久しぶりに聞いたけど、やはり「Japanese Girl」は名盤ですなー。