みなさん、こんにちはー。
今年も、ボトムラインさんとの共同企画の酒蔵ツアーへ行ってまいりました!
3日間で石川〜滋賀〜山梨を巡り、酒蔵4つ、ワイナリー1つを訪問。
当店とは取引のない酒蔵への案内となりましたが、各所で丁寧にご対応いただき、
また、昨年実施できなかった琵琶湖でのSUP&カヤック体験も実現!
いずれも、現地の方のサポートを得て、今回も充実した旅となりました。
1日目:白山の酒と肴
白山市は「白山菊酒」と呼ばれる銘酒を造る著名な蔵の多い、酒どころ。
その銘酒が生まれた背景を、地質学の観点から解説する青木先生の「石川の酒と肴はなぜ旨いのか?」の講義を拝聴する機会があり、
その内容が大変興味深かったので、初日の訪問地としました。
東京から白山市までは約7時間の行程。のんびりとバス旅を楽しみます。
道はスイスイで、予定より早く白山市に到着。
先の青木先生のご推薦で、最初に訪問したのが、禁断のグルメ、ふぐの卵巣の糠(ぬか)漬けを製造するあら与さん。
荒木社長に工場を案内していただきました。
地下50mから湧き出る手取川の伏流水。海の側なのに、まったく塩っ気のない美味しい水。
これが、ふぐの卵巣です。約1年、塩漬けと洗浄を繰り返します。
そして、糠(ぬか)漬けの工程へ。*写真はふぐの身を糠に漬けている様子。
毎日、空気に触れぬよう、樽にいしる(魚醤)をかけ続けて二年経った後、ようやく製品となります。
工場見学を終え、やはり訊きたい、猛毒の卵巣をなぜ食べようと思ったのか?と。
社長の回答は、食料が少ない時代に、他の魚卵同様、保存食として製造に至ったのではないか、ということでした。
続いて、完成までの三年間に、途中味見して亡くなった方もいるのでは?との質問に対しては、
もし死んだ人がいたら、その時点で製造はやめていたはず、ときっぱり。
お店に移動して、試食と買い物をしたあとは、酒蔵訪問へ。
『天狗舞』の車多酒造さん。大変立派な蔵でした。お酒は店頭で購入可(試飲不可)
解説付きで試飲させていただきました(事前予約)。
『吉田蔵』は地元の米を使ったフルーティなタイプのお酒で女性に人気がありました。
最後は、鶴来町に移動して『菊姫』さん。写真に写ってないですが蔵は大きなビルです。
『萬歳楽』の小堀酒造店さんの営業時間には間に合わず、、そのまま宿にチェックイン。
地元の方が太鼓判を押す、民宿「獅子吼荘」さんです。
食事の前に、青木先生が信頼を置く現地ガイドの磯部さんにお越しいただき、白山手取川ジオパークのことや鶴来の見所など、お話を伺いました。
興味深い話を聞き、お酒への期待が高まったところで、宴会スタート。食前酒の自家製どぶろく。
地元の食材を使った料理に、各蔵で購入した白山菊酒を合わせます。
注:こちらの宿は空き瓶は持ち帰ることを条件に、お酒の持ち込みができます。
追加の料理を頼んで、二次会。いわしの糠漬け(こんかいわし)と、糠漬け、お酒がすすみます。
鶴来は今でも、お酒のほかにも、味噌、醤油、酢、そして麹などの発酵食品が造られていて、
魚が豊富に獲れる一方、保存性を高めたり、栄養価を高めたりする、先人の知恵をしっかり受け継いでいました。
朝早かったので、早々と就寝。「滋賀、山梨編」へ続く。