ほんしゅ堂のブログ

東京都練馬区にある酒屋の店主ブログです。

酒と肴と日本の風土

みなさん、こんにちはー。

先日、こちらのお酒の勉強会に参加してきましたので、ざっと紹介します。

酒と肴と日本の風土」(日本自然保護協会主催・市民カレッジ76)

講師は、金沢大学の青木賢人准教授。酒豪と思わせる豪傑な雰囲気の方です!

講義の主要テーマは「石川はなぜ酒が旨いのか?」

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舞台は、白山の菊酒で知られる、石川県白山市

豊富な水量の手取川と、その下流には稲作地帯が広がる、酒どころ。

菊姫手取川天狗舞、萬歳楽、高砂と、名高い銘柄の蔵が密集しています。

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写真提供:白山市観光連盟

実は、石川県は地球規模で稀にみる気候らしく、冬は北陸特有の豪雪地帯、夏は湿度の高い亜熱帯となる地域。

これらお酒の原料と気候との関係を、専門の地理学の観点から説明してくださいました。

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写真提供:白山市観光連盟

能登杜氏集団にも言及し、美味しい水と米、それに酒造技術。

特異な地域ゆえに揃った、三拍子。

そして、海に挟まれた地域ならではの酒の肴が、飲み手も育てた。これ大事ですね。

みなさんが納得したところで、すべてお酒を飲むための言い訳!として講義を締めました(笑)

一時間半の講義でしたが、大変充実した内容でした。(講義内容は下記のリンク先参照)

最後に、地酒とおつまみが振舞われました。(実は、主催者のご依頼で私が調達)

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おつまみは、郷土料理ふぐの子( ふぐの卵巣の糠漬け)。命がけで作られた珍味です。

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以上、簡単なレポートでしたが、残念ながら、当店では石川県のお酒を扱っておりません。。

まずは一度、現地へ行かなければと思いました!

当日の配布資料は先生のホームページで公開されています。

講義の概要は、主催者の自然保護協会のホームページにアップされています。(こちら

また、講義の動画も近々アップする予定とのこと。

気になる方はチェックしてみてください。

では、また。