みなさん、こんにちはー。
秋晴れに恵まれた連休最終日。恒例の益子の陶器市へ行ってきました。 朝7時半に練馬を出発し、約2時間で到着。すでに、メインストリートは大変な賑わいでした。
益子陶器市は、全国の作家さんが出店しており、窯元、個人のテントが500以上立ち並ぶ、 全国でも最大規模の陶器市です。
今回も前回同様、私のオススメ作家さん、お二人を紹介します!
一人目は、当店でも取り扱いをさせていただいている、村田亜希さんです。
以前にも紹介しましたが、この陶器市では、東峯未央さんと二人で『素子さん』というユニークな名前のユニットで出店しています。
今回、連休初日は入場制限したほど、朝から大行列ができたそうです。大人気ですね。
早速、村田さんの新作を見せていただきました。
だいぶ売れてしまったようですが、凝った絵柄や、墨色で染付けた物が新作です。
藍色よりも落ち着いた雰囲気。
繊細で女性らしい絵付けの組合わせが、ビンテージテイストでありながらモダンな感じ。
デザインだけでなく、使い勝手に気を遣っている作家さんです。
今回も、定番の豆皿、新作の酒器などを仕入れましたので、当店で実物を手に取って見てください。
次に、もうお一方、南雲英則さんです。一点物の酒器を作陶されています。
こちらが南雲英則さんです。愛犬は日本酒好きにはお馴染み、夏子という名前です。
南雲さんの作品で、特にオススメしたいのが、こちらの灰粉引(はいこひき)の盃です。
粉引の特徴、貫入(かんにゅう)が入っていて、そこに、酒を注いだ分だけ酒が染み込み、
使った分だけ風合いが増していく、革製品のような味わいが出てくる器。
私も個人で購入し、絶賛育て中です。
飽きのこない酒器は、一生物。本当にオススメ。
是非、当店のお酒と合わせて酒器もお手にとってご覧下さい。m( )m
☆☆ おまけ ☆☆
気になった、陶芸用語を調べました。ご参考まで。
「染付」と「絵付」の違い?
「絵付」とは素焼きをした素地に、呉須(ごす)と呼ばれる青色顔料で、文字通り絵を描くこと。そして、その上に透明な釉薬を施した後に本焼き焼成するまでの一連の技法のことを「染付」と呼ぶようです。
村田さんは、ブログを拝見すると、素焼き、絵付け、施薬、本焼きの「染付」の技法で作陶されているのがわかります。
濃み(だみ):染付の際、輪郭線の中を、専用の太い濃筆でむらなく綺麗に塗りつぶす、下絵付けの作業・技法のこと。濃みに先じて細い筆で描く輪郭線のことを「骨(こつ)」といいます。
作業の様子が、村田さんのブログに書いてありましたが、想像しただけで息が詰まりそう。。
「粉引」と「灰粉引」の違い?
「粉引」とは、朝鮮から伝わった陶器の技法で、素地に粒子の粗い白泥を化粧掛けし,その上から透明釉(ゆう)を掛けてあるものを、そう呼ぶそうです。(Wikipwdiaより)
また、「灰粉引」は、植物の灰から作られた白泥を使っているものを、他の「粉引」と区別して呼んでいる、、もし間違ってましたら、ご指摘ください。=>正しくは、灰の割合の多い釉薬を使ったものを「灰粉引」と呼ぶ、とのことです。南雲さんから直々にご指摘いただきました。有難うございました。(5/3訂正)
貫入(かんにゅう) 釉と素地の収縮率の差により、焼成後の冷却時に生じた釉のひび模様のこと。貫入が入る際に、ピキーンと音が鳴る様子を、昔、テレビで見たことありました。
では、また。