ほんしゅ堂のブログ

東京都練馬区にある酒屋の店主ブログです。

竹野酒造『亀の尾蔵舞』と『旭蔵舞』

みなさん、暑中お見舞い申し上げます。

本日は京丹後の竹野酒造さんからの入荷商品のご案内です。

「幻の米」で醸された『亀の尾蔵舞』『旭蔵舞』をご紹介します!

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幻の米と聞いて、『夏子の酒』の「龍錦」を思い浮かべた方は、かなりの日本酒好きですね!

漫画『夏子の酒』は、幻の米「龍錦」を復活させて銘酒を造る、実話を基に作られたお話です。

ただし、ご存じの通り、実際の品種は「亀の尾」という名前です。

そして、もう一つの幻の米「旭」について。

東日本ではあまり馴染みがありませんが、西日本では、その粒の大きさが大変人気で、東の「亀の尾」に対して、西の「旭」という、かつて日本を代表した品種(食用米)です。

この「旭」も「亀の尾」同様に、病害虫に弱く、倒伏しやすいという欠点があり、加えて収穫時期の遅い晩生であったことから、戦後の食糧不足の中で多収品種が普及していくにつれ、「幻の米」となってしまった品種です。

実は、この「亀の尾」と「旭」、現在の日本の代表的なお米のルーツをたどると、大概この二つの品種に行き着きます。(下図参照)
そして、近年、この元祖「お米」を栽培する農家さんが増えています。

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これをロックの系譜に例えると、そのルーツはブルース、カントリーに行き着くみたいな(笑)

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(映画「スクールオブロック」 出典元:英フォニックスさんより)

音楽に限らず、その道のことを知ろうとすれば、自然とルーツを辿りますよね。

少し話が横道に逸れましたが、「幻の米」、ルーツ・オブ・お米でお酒を造ってしまったのが、竹野酒造さんです。

その経緯については、本家サイトに詳しくあります。
亀の尾蔵舞と蔵舞のはじまり
旭蔵舞と幻の米「旭」の復活

そして、そのお酒がこちらです。(ビニールはUVカット袋です。)

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「幻の米」の香りを楽しんでいただきたいので、是非ワイングラスで。

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★亀の尾蔵舞 2015 1800ml 3200円  亀の尾蔵舞 生原酒 2016 720ml 1500円
 超亀尾の蔵舞 2016 1800ml 5500円 720ml 2600円(価格はすべて税抜)

すっきりした甘口で、ぜひワイン好きの方や、日本酒が苦手な方に一度飲んでいただきたい味わいです。

数量限定50%精米の『超亀の尾蔵舞』もございます。

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一方の『旭蔵舞』は濃醇で奥行きのある味わい。お燗もいいです。

同じ旭(朝日)で醸した『大正の鶴』と全く違った味わいで、面白いです。

こちらの『旭蔵舞』は2013年ビンテージから揃えております。

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★旭蔵舞 1800ml 3000円〜3200円 720ml 1500円〜1600円(価格は税抜)

竹野酒造さんでは、海外のお客様も多いので、各醸造年度を西暦のビンテージで呼んでいます。

欠品していた『山廃70生原酒』も入荷しております!(蔵元完売品)

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★山廃70生原酒 1800ml 2500円(税抜)

ロマンを感じる幻の米で醸造した日本酒を是非、ご賞味ください。

ご来店お待ちしております。

では、また。