ほんしゅ堂のブログ

東京都練馬区にある酒屋の店主ブログです。

酒魚酒(京の春、磐城壽)

みなさん、こんにちは。

今日は、先日のワインに続き、日本酒の入荷情報です。

これから夏に向けて、魚介の美味しい季節。

アジ、イワシ、キス、サヨリなどの光モノ、鰻や鮎などの川魚、それに貝類など、種類豊富。

旬の魚介に合わせていただきたいお酒、ベストチョイスなお酒を紹介します。

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まずは、酒蔵が海に面している伊根町「京の春」向井酒造さん。

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  • 特別純米酒 京の輝 28BY 1800ml 円(税抜)★  ※ 27BY若干在庫あり
  • 米原酒 雄町 1800ml 3400円(税抜)★
    ★試飲できます。

特別純米酒は、昨年「ひやおろし」としてリリースされた商品。好評につきレギュラーとなりました! 純米原酒の雄町は今季トライした新商品です。

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  • 伊根満開 720ml 1762円(税抜)★

お馴染み「伊根満開」は、食前酒としてお勧め。ぬる燗でも、オンザロックでもOK。

向井さんのお酒は、伊根町に流れる空気の如く、おおらかな感じがします。

舟屋の景色に思い浮かべながら飲むのも一興。

リラックスしてお召し上がりください。

   
続いては、海の男酒「磐城壽」の鈴木酒造店さん。

現在は山形で酒造りをされていますが、元々は漁師町の福島県浪江にあった蔵。

今年、グルメ雑誌dancyuで魚に合う日本酒1位に選ばれたように、変わらず魚介にバッチリ合うお酒を造っています!

今回入荷したお酒はこちら。

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  • 一生幸福 純米酒 山形県産好適米 1800ml  2400円(税抜)
  • 一生幸福 濃醇くらのはな(普通酒) 1800ml 1845円(税抜)★
  • 赤ラベル 純米原酒 好適米 1800ml 2700円(税抜)
  • 土耕ん醸 山廃純米 二火加水 五百万石 1800ml 2720円(税抜)

「一生幸福」は「磐城壽」の地元向けの銘柄。 元々は東洋酒造さんの銘柄でしたが、蔵を譲りけた際に、存続を託された銘柄です。

貰って嬉しい、送って喜ばれる、ネーミングですね。

それから「赤ラベル」。以前は山廃仕込みでしたが「土耕ん醸」の復活により、新商品の純米原酒(速醸)となっております。

米原酒はロック、または割り水してもいいですね。(割り水については下記参照)

「磐城壽」の定番商品もございます。

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  • 純米吟醸酒 夢の香 1800ml 2800円(税抜)
  • 山廃純米生原酒 五百万石 1800ml 2600円(税抜) 
  • 純米酒 五百万石 1800ml 2400円(税抜)
  • 熟成山廃 あかがね 雄町 1800ml 3000円(税抜)

ということで、「京の春」と「磐城壽」を紹介しましたが、どちらを選ぶか。

西か東か、又は合わせる肴の産地で決めてもいいですね。

日々の食中酒として、手元にあると嬉しい一本。是非、ご賞味ください。

ご来店、お待ちしております~。

☆☆☆  日本酒の割水について ☆☆☆

彼の有名な上原先生が、日本酒の割り水について指南していますので紹介します。
(引用元:カッコ内は全て「純米酒を極める」上原浩 より)

「割り水をかける場合にまず気をつけたいのは、なるべく良い水を使うことだ。(中略)東京や大阪の水道水で割ったら、酒が台無しになってしまう。蔵から仕込み水を取り寄せて、それで割るのが一番良いが、面倒なら市販の天然水でもいい。」

購入される場合は硬水ではなく軟水を。「南アルプスの天然水」「いろはす」が軟水です。

「第二に順番に注意したい。徳利などに先に水を入れ、後から酒を足す方が良い。(中略)私の経験上、そうした方が味が崩れにくいようである。」

「割り水でもっとも大事なのは、割りすぎないということだ。(中略)最初は水を少なめにしておいて、ほんの少しづつ水を増やし、試してみて、自分のちょうどいいと感じるところを見つけていくのが良いだろう。」

おおよそ日本酒9に対して水1、または8対2くらいが一般的です。

さらに、上原先生は、割り水したお酒をぬる燗で飲むのがお好きだったようです。

「夏の間じっくりと寝かせた秋上がりの純米酒に割り水をかけ、ぬる燗にして飲む。
これほど美味いものはない。そしてまた、これほど健康的な飲み物もないと思うのである。」

燗酒が好きな人は、季節関係なく美味しいから燗にするのです。おわり。